Tera Term マクロの拡張子は「.ttl」
Tera Term マクロの拡張子は「.ttl」です。Tera Term マクロを作成する際は、テキストファイルを作成して拡張子を「.ttl」に変更することで Tera Term マクロファイルとすることができます。
Tera Term マクロ作成の流れは以下の通りです。
任意のフォルダ内で右クリックメニューから「新規作成 > テキストドキュメント」をクリックしてテキストファイルを作成。

作成したテキストファイルの拡張子を「.ttl」に変更する。

マクロファイルはテキスト形式のため、任意のテキストエディタでマクロファイルを開き編集します。
Tera Term マクロの実行方法
一番簡単なマクロを作成して実行してみましょう。
前項の手順で作成したマクロファイルをテキストエディタで開き、内容を以下の通りにして保存します。
messagebox 'Hello, World!' 'メッセージ'
次にマクロを格納しているフォルダにてマクロファイルを右クリックし、「プログラムから開く > 別のプログラムを選択」をクリックします。

以下の画面で「このPCで別のアプリを探す」をクリックします。

「常にこのアプリを使って .ttl ファイルを開く」を有効にすることをお勧めします。そうしておくと次回以降はマクロファイルをダブルクリックでマクロを実行できます。
Tera Term のインストールフォルダ「C:\Program Files (x86)\teraterm」内にある「ttpmacro.exe」を選択して開きます。

Tera Term マクロは「ttpmacro.exe」を使って開くことにより実行できます。同じフォルダにある「ttermpro.exe」ではないため注意してください。間違える人が多いです。
するとマクロが実行され、以下のメッセージが表示されます。

以上でマクロの実行は完了です。
Tera Term マクロの基本的な仕様
記述した処理は上から下の順に実行される
マクロに記述した処理は原則上側から下に向かって実行されます。
特殊な処理を記述した場合は異なる順序になる場合があります
行頭の半角スペースやタブは無視される
行頭の半角スペースやタブは無視されマクロ処理に影響しません。
マクロは階層構造になる場合がありますが、行頭にインデントを入れて階層の違いを分かりやすくする手法が良く採られます。
xxxxxx
xxxxxx
if hogehoge = 0 then
xxxxxx ;←インデントを入れて if 文の中身であることを分かりやすくしている
xxxxxx
xxxxxx
endif
xxxxxx
xxxxxx
セミコロン「;」以降はコメント扱い
マクロ内でセミコロン「;」よりも右側はコメント扱いになります。つまりセミコロンより右に書いた文字はマクロの処理には影響しません。
; メッセージボックスを表示 ←コメント
messagebox 'Hello, World!' 'メッセージ'
マクロの説明を残しておきたい場合はセミコロンを使用してコメントを記載します。
文字列は「"」または「'」で囲う
マクロの中で文字列を記載する場合はダブルクォーテーション「"」またはシングルクオーテーション「'」で文字列を囲います。
messagebox 'Hello, World!' 'メッセージ'
全角文字が含まれるとエラーになる
文字列の中やコメント以外の箇所で全角文字が含まれているとエラーになります。初心者の場合、全角スペースが含まれているためにエラーになることが良くあります。
マクロファイルのフルパスが256文字を超えるとエラーになる
マクロファイルの保存フォルダのパスとファイル名を合わせたフルパスが 256 文字を超えるとエラーとなりマクロを実行できません。
マクロファイルが保存されているフォルダが深い階層になっている場合この事象に遭遇することがあります。これに気づかずに「なぜかマクロが実行できない!」という人が時々いるため、注意してください。
マクロは本番使用前に必ず動作確認しよう
現地作業で利用する目的でマクロを作成した場合、必ず事前に動作確認を行ってください。実際動かしてみるとエラーになったり想定通りの動作にならないことは良くあるためです。現地作業時はマクロのデバッグをしている時間が無いことがほとんどなので現地でバグが判明することはできるだけ避ける必要があります。
まとめ
- Tera Term マクロの拡張子は「.ttl」
- Tera Term マクロは Tera Term インストールフォルダにある「ttpmacro.exe」を使用して開くことで実行できる
- 作成した Tera Term マクロは事前に動作確認しよう
Tera Term マクロの作り方については他の記事で説明しています。以下に記載している記事リストを確認してください。
- 基礎知識
- コマンド解説
- ログイン
- コマンド実行
- ログ保存
- ファイル・フォルダ操作
- 文字列操作
- 変数関連
- マクロのモジュール化
- テクニック
- サブルーチン
- オリジナルマクロ
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